
※野外開催予定が、あいにくの雨のため室内にて開催しました。
写真は明るく表現されていますが
実は、暗闇での神楽舞です。(写真:第5座 「八乙女舞」)
10月10日福島大神宮本殿にて、幻想的な
『第3回神在月かがり火神楽』が奏上されました。
灯りは蝋燭のみ。
ここち良い本殿の外の3基のかがり火
のパチパチという火の粉のはじけた音が
静寂を演出します。
8座の松前神楽を、神々へ奉納。
さぞかし、先代故16代目宮司(今は神様)も
楽しんでくださったのでは。。。
札幌から、布作家の長谷川雅志さんが下記2作品を展示。
壁には宇宙を思わせるウバユリの種の絵柄の布テクスチャー作品。
本殿入り口から天井へは龍を思わせる2本の白布作品を
配置して下さいました。
また、札幌からJR北海道ツアーご一行様が
お楽しみくださいました。
ありがとうございます。
開催趣旨内容は、下記。
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平成22年10月10日開催 第3回神在(かみあり)月(づき)かがり火神楽
本日は、第3回神在月かがり火神楽へ皆さんようこそいらっしゃいました。かがり火実行委員会は、1996年よりこれまで毎夏神宮境内にて「かがり火コンサート」を通じ、神事である松前神楽を広く一般の方々に親しく見ていただく機会を創らせて頂いて居ります。コンサート主人福島大神宮16代目故常磐井武宮宮司が若手後継者育成に尽力され、松前神楽は現在17代目武典宮司へと着実に引き継がれて居るところです。この歴史を絶やすことなく発展継承させるため、本日、楽人ひとり一人が心新たに願いを込めて神々に舞を奉納いたします。
10月は神無月と呼ばれ、日本中の神々が島根県の出雲大社に集まるとされることから「松前神楽の神様がこの福島に駆け付ける」という設定で、タイトルを「神在月」としました。福島町常磐井家が舞台の映画『神楽のまち』が世界映画祭で高く評価されたのは昭和35年。当時、戦後混迷の時代の人々の心をいかに神楽が癒し支えて居たのかが理解できます。いままた混沌とした世相にあたり「神楽の町」再生が必要不可欠と感じます。ここにその願いを込め、神在月かがり火神楽を企画し開催いたします。
<かがり火実行委員会代表 中塚徹朗>
◆日 時 平成22年10月10日(日)17時30分~19時30分
◆場 所 福島町 福島大神宮境内・相撲土俵ステージにて
◆布インスタレーション 長谷川雅志
◆神楽奏上 福島町松前神楽保存会
◆主催 かがり火実行委員会
<松 前 神 楽について>
松前藩が若狭(福井県)の武田氏の出であるため、京都方面の舞楽や、出雲神楽との関連が考えられます。又中世の頃、津軽や東北地方の神楽、番楽や山伏神楽が伝えられ、その影響も深いようです。また、能楽の要素も加わり独自に発展を遂げたと考えられております。
1674年、松前藩第10代矩広(のりひろ)公の時代、松前藩主が斎主となり城内で神楽が舞われ、この時湯立て神事や舞楽など23手の神楽が舞われて居りました。その後、新たに考案された神楽が加わり現在の33座に定型化され、明治に至るまで藩の恒例行事として御城内で大神事が各年ごと継続されました。
当初、鰊お神楽・秋あじお神楽・お獅子お神楽などと呼ばれて居りましたが、松前神楽の名称が正式に使われ始めたのは、文化3年(1806年)からの事でした。
松前神楽の基本は、神社祭式を折り込み鎮釜湯立の式の小神楽もととして編成、神前に向かい神歌を唱え、太鼓・小太鼓・手拍子・龍笛の演奏によって舞います。
体全体の動きに合わせて伴奏することが求められ、折り目正しく格調高い神事芸能です。<福島町松前神楽保存会>
< 松前神楽奏上 メニュー >
1)祝 詞(のりと) 舞
幣帛(みてぐら)舞又は榊(さかき)の葉をつけた御幣を持って舞うことから榊舞とも。この舞はその神社の斎主が神楽のはじめに舞う。神職が朝夕玉垣内に参進して、神域を祓い清め、神拝して御幣を奉るという、いわゆる神職の神明奉仕の姿を表した舞。
2)福 田(ふくだ) 舞
跡祓(あとはらい)舞(まい)とも。御幣を左右の手に持ち四方四隅を拝み、祓い清める舞で、田畑を踏み固め、干ばつ、暴風、水害、害虫の災いを除き五穀豊穣祈念する舞。
3)三 番 叟(さんばそう) 舞
背が低く顔黒き翁が、才智多い子孫に恵まれ、今なお健康長寿であることを喜び、腰を屈めながらも元気よく大地を踏みしめ舞い遊ぶ姿を表した、めでたい舞。家内の隆昌、子孫の繁栄を祝福した舞。
4)山 神(さんじん) 舞
「さんじん」又は「やまのかみ」とも。奥山の榊(さかき)葉を持ち山人を表せる素朴な舞。舞人が左右に腕を伸ばして鳥の翼のしぐさをまねるのは山伏神楽系統の流れか。
5)八 乙 女(やおとめ) 舞
先代、第16代宮司により復活を遂げた舞で、福島町松前神楽保存会だけが伝承している舞。(鈴上舞と同じく)神につかえる神子乙女の祝福の舞。
6)荒 馬(あらうま) 舞
松前遊(しょうぜんあそび)舞とも。城中神楽の際藩主の機嫌が悪いので、馬の好きな藩主を慰めるため、神主一同が即興的に舞ったといわれる舞。
7)神 遊(かんあそび) 舞
この舞は、天皇遊舞(てんのうあそびまい)とも云われ、胸当を被り長烏帽子、 白鉢巻、 白襷(たすき)、 一人三本、 一人二本の弓矢を負い、 左手に弓、 右手に玉鈴を持つ武神二人の舞。 この舞は松前家十世藩主矩広作と伝えられる。
8)獅 子(しし) 舞
12回手が変わるので12の手獅子舞とも。また1年12ヶ月有るので獅子の幕も12反(約8メートル)ある。獅子頭は黒塗低額鹿系統の獅子頭で、十二反の黒地に白の日月を染抜いた幕。麻糸の尾。